杉山動物病院|伊勢原市

ペットの健康

■かわいいペットの健康にはぜひ次の事にご注意下さい。

■ フィラリア予防

フィラリア症は、蚊が感染源となり心臓や肺動脈にソーメンのような虫が寄生して起こる、犬の生命をおびやかす病気です。
予防は蚊が出始めて1ヶ月以内にスタートし(通常は5月中旬〜下旬)、蚊が完全にいなくなるまで(11月下旬〜12月上旬)毎月1回定期的に投薬を行います。お薬は錠剤か、おやつタイプのチュアブルと呼ばれるものを飲ませます。ノミ駆除を兼ねた薬液を頚部に滴下するスポットタイプのお薬もあります。
また、6ケ月間予防可能な注射もありますが、副作用の報告もあり、現在当院では使用しておりません。
また、フィラリアが感染している犬に予防薬を投与すると具合が悪くなる場合があるので、毎年予防開始前(4〜5月)に血液検査をして感染していないことを確認します。
もし、すでに感染している場合には病態にあわせて治療を開始します。この地域では予防しないと感染する危険性は高いので、忘れずに予防するようにしましょう。

 

■ 狂犬病予防接種

狂犬病は1957年以降日本での発生は報告されていませんが、世界の多くの国では常在している、人を含む多くの動物に感染する伝染病です。人に感染して発症すると100%死に至る恐ろしい病気です。野生動物や移入動物、あるいは密輸動物など検疫を受けずに多くの動物が日本に入ってきています。それらの動物から狂犬病ウイルスがもちこまれる危険性も指摘されています。

狂犬病予防接種は法律で義務付けられているので、必ず受けるようにして下さい。子犬は生後90日になったら接種を受け、市役所へ登録することになっています。2年目以降の成犬は4〜6月に接種を受けて下さい。市役所への手続きは当院で代行いたします。

 

■伝染病予防ワクチン(犬)

ジステンパー、パルボウイルス感染症、アデノウイルス2型感染症、伝染性肝炎、パラインフルエンザの予防をする5種混合ワクチンです。
子犬のときに2〜3回、成犬には毎年1回追加接種します。

 

■伝染病予防ワクチン(猫)

猫ウイルス性鼻気管炎、猫カリシウイルス感染症、猫汎白血球減少症の予防をする3種混合ワクチンです。子猫のときに2〜3回、成猫には毎年1回追加接種します。
猫白血病ウイルス感染症を予防するワクチンもあります。

 

■猫の伝染病

猫白血病ウイルス感染症(Felv)、猫免疫不全ウイルス感染症(FIV:猫エイズ)や猫伝染性腹膜炎(FIP)は、感染猫やその排泄物との接触、けんか等により伝染します。
感染初期には軽い発熱等軽症で耐過しキャリアー(感染動物)となり、1〜数年後に発症して致命的となることも多い、恐い病気です。
Felvはワクチンで予防できますが、FIV、FIPはワクチン予防ができないので、屋外に出さない等、他の猫との接触を避けることが最良の予防手段です。

診断は血液検査でできます。(感染後2ケ月程度経過しないとわからない場合もあります。また、FIPは確定診断できない場合もあります。)
Felvワクチンの接種前や、猫を飼い始めるとき、屋外に行く猫、けんかをして噛まれた後や感染が疑われるときは検査を受けるようにしましょう。

 

 

■ノミ、ダニ予防

ノミやダニはかゆみや皮膚病の原因となるばかりでなく、腸内寄生虫(瓜実条虫:別名サナダムシ)や血液の寄生虫の感染源ともなります。
春から秋にかけては屋外で寄生をうけることが多く、また室内でも(冬期でも)ノミのライフサイクルはまわるので人に被害をおよぼすこともあります。
予防・駆除には、効果も安全性も高く簡便な、頚部に薬液を滴下するスポットタイプのお薬を使用しています。

 

■避妊、去勢手術

子供を生ませないつもりなら、避妊、去勢の手術をされることをお勧めします。
手術をすることにより、望まない妊娠を防ぐことはもとより、めすでは乳腺や子宮の疾患の予防にもなりますし、おす犬では肛門周囲の腫瘍や前立腺の疾患等の予防になります。
おす猫ではトイレ以外の場所に排尿するマーキングや、発情期にめすをめぐってのけんかや交通事故等のトラブルの防止にもなります。また、雌雄ともに発情期の欲求やストレスから解放され、穏やかに生活することが出来、結果的に長生きするともいわれています。
当院では手術は日帰り入院で行っておりますが、ご心配でしたら入院でお預かりもいたします。

 

■食餌管理:手作り食のすすめ

当院では手作り食をおすすめしています。

ペットショップやテレビ、雑誌等で「人間の食べ物は一切やってはダメ!ペットフードだけあげて下さい。」と言われ、そう思われている飼主さんは多いと思います。でも、ちょっと考えてみて下さい。
犬の先祖であるオオカミは何を食べているのでしょうか?
ネコ科のトラやライオンは何を食べていますか?
犬も猫も長い間、人間と共に暮らしてきましたが、その間何を食べてきたのでしょうか?

ペットフードは人間の都合の良いように、現在の栄養学の知識でつくられた、自然界には存在しない人工的な食べ物です。ペットフードメーカーはペットの栄養学を研究し、より良い製品を作る努力をしているでしょうが、コストの問題から使われる原材料の制限は当然ありますし、輸送、保管の問題からほとんどのフードには酸化防止剤等の添加物が含まれています。
そのようなものを毎日、口にしていて起きてくる弊害は多々あります。
例えば、アレルギーによる皮膚炎や慢性の下痢、尿結石、腫瘍の発生等もペットフードの影響があると言われています。犬がイライラしたり切れやすくなるなど性格、行動的な影響も指摘されています。

「ペットフードは栄養のバランスがとれているから、それだけをあげていればいい、手作り食では完全に栄養がとれない」とも言われます。では、ペットフードは完全な食餌なのでしょうか?上に挙げたような弊害についてどう考えますか?手作り食を作る、となると大変だと思われるかもしれませんが、人間の食事も毎回カロリー計算をして栄養的に完全な食事を作っている方は、ほとんどいませんよね。ペットの食餌も、おおまかな栄養素のバランスをとる、偏食にならないようにいろいろな食材を使う、味付けは基本的にはしない等、いくつかポイントがありますので、それに気をつけて作ってみて下さい。

食餌の改善により体調が良くなったり、病気がなおったり、ドライフードをあまり食べなかった子が手作り食にしたとたん、喜んで食べてくれたり、そういう例をたくさん見てきました。飼主さんの時間的、経済的な問題もあるので、ペットフードに頼らなければならないこともあるかもしれませんが、ペットの立場で考えれば手作り食が理想的です。
これは、日々動物たちを診ていて、確信をもって言えることですので、是非トライしてみて下さい。
具体的な作り方や注意事項等はご説明しますので、お気軽にお問い合わせ下さい。
また、コンピュータを使ったカロリー計算等もできますので、ご相談下さい。

 

■皮膚病

高温多湿の日本の夏は人間ばかりでなく、動物たちにとってもハードな季節です。
特に夏場は皮膚のトラブルが増加します。
皮膚の症状も発赤や湿疹、脱毛、フケやかさぶたができる等いろいろあり、その原因も細菌性皮膚炎やカビによる皮膚糸状菌症、ノミやダニによるもの、アレルギーによる皮膚炎等さまざまです。
家庭でできる予防法としては毎日のブラッシング、定期的なシャンプー(薬用シャンプーが効果的です)、ノミやダニの予防、食餌の改善、サプリメントの給与等があげられますが、皮膚に症状がでてきたら悪化する前に早めにご相談下さい。

 

■熱射病

犬や猫は汗をかけず暑さに弱いので、夏場は注意が必要です。
屋外の犬は風通しのよい、日陰のある場所につなぐようにしましょう。
室内の犬や猫では家に留守番させたり、車のなかで待たせるときなどは高温の状態にならないよう気をつけて下さい。留守番をさせるときはクーラーをかけていったり(冷えすぎもよくありませんが、一般的には人間が快適な温度でよいでしょう)、可能なら風通しをしていくなりしましょう。また、買い物等で車内で待たせるときも、ほんの数分だから大丈夫、と思っても夏場の車内の温度は急にあがることがあるので気をつけて下さい。

また、散歩は朝夕の涼しい時間に行きましょう。人間より低い位置にいる犬はアスファルト等の地面からの熱の影響を受けやすく、夕方でも昼間気温の高かった日などはアスファルトがもっている熱で熱射病になることがあります。

万が一、熱射病と思われる状態になったときは、水をかける、濡れタオルをあてがう、氷のうをあてる等の処置で体を冷やしながら早急に病院に連れてきて下さい。

 

健康診断

言葉のしゃべれない動物たちは、症状が出始めたときにはかなり病気が進行していることもよくあります。犬、猫は6〜7歳になったら(人間では40〜50歳に相当します)健康でも年に1〜2回は血液検査、レントゲン、超音波検査等を受け、病気の早期発見につとめましょう。また検便も定期的に行いましょう。日頃から、食欲、元気、歩き方、目や耳、皮膚の状態、排泄等をよく観察し、異常がありそうなときは早めに診察を受けるようにしましょう。

当院では血液検査、尿検査、検便、レントゲン、超音波検査等の検査をセットにした健康診断コースを設けております。健康診断コースは通常の検査代の20%OFFで実施しておりますので、お気軽にご相談下さい。

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